thomsonbrandy.jp 2.0.7(2008-10-18) トムソンブランディ事業部

HOME > ブランディ広場 > 【華麗なるワインの世界への誘い】最終章 新世界のワイン

華麗なるワインの世界への誘い

ソムリエの資格も持つ久門保子先生(弁理士)が“華麗なるワインの世界へご案内いたします。

「本当にソムリエなのかあやしい?」と回りから疑惑の目で見られつつ、そして勉強不足なのも自認しつつ・・・密かにワインを愛して止まない、そんな私です。
でも、少しでもワインの楽しさを分かち合える「ワイン仲間」ができれば・・・との祈りをこめて、ここにワインのコラムを3回ほど書かせて頂くことにします。どうぞ宜しくお願い致します。


■久門 保子 先生
久門特許事務所商標担当弁理士
日本ソムリエ協会ソムリエ

最終章 新世界のワイン

第3回のワインの世界、とうとう最後の原稿となります。

「ワインの世界」は私の記憶力を遙かに超えて広く、私の浅薄な思考能力を超えてとても深いので・・・到底書ききれるものでもないのですが、最後にヨーロッパ以外の「いわゆる新世界のワイン」について書いてみたいとおもいます。また、日本のワインに対する私なりの期待と日本のワイナリーの訪問記も作成する予定だったのですが、今回は時間と能力が足りませんでした。
次回、また、ブランディーの方々にお許し頂ければ、日本のワインの特集記事を書かせていただきたいと思います。その頃までには、日本のワイナリーを回って参りますので、宜しくお願いいたします。

【アメリカ】
現在、アメリカの50州すべての州でワイナリーが存在していますが、ワイナリーはアメリカ全体の90%を生産するカリフォルニア州に集中して存在しております。皆様も、ナパバレーのワインなど良くお飲みになられると思います。その他ではオレゴン州などの北部地域、ニューヨーク州などの東海岸なども知られています。
多くのワインはヨーロッパの品種、例えば、シャルドネ、シュナンブラン(白)やカベルネソービニヨン、メルロー(赤)などから作られています。アメリカではヨーロッパのような格付け制度はありませんが、“オーパスワン”の様に、ワイナリー独自のブランドを冠する最高級ワインをプロプライエタリーワインと言い、とても厳しい法令の規制を受けています。 西海岸北部の”ナパバレー“やセントラル海岸地域の”モントレー、サンタクルーズ“などはワイナリーとしても有名なのですが、気候や環境もよく、とても素敵な土地です。ナパヴァレーのロバートモンダヴィのワイン工場見学など、観光も兼ねてワイナリー巡りをするのも楽しいのではないでしょうか。
3-1
オーパスワンは、アメリカの有名な醸造家、ロバートモンダヴィとシャトームートンロートシルト(フランス)が共同所有しているラザフォードで生産されている有名なワインです。

【カナダ】
主なワインの生産地は85%のワインを生産するオンタリオ州( 南東部 )とヴァンクーバー・アイランドなど海の影響を受けるブリティッシュ・コロンビア州( 南西部 )に集約されています。ブリティッシュコロンビアには、日本人が留学する大学、高校も多いので、皆様も結構親しみがあるのではないでしょうか。甘口ではありますが、ユニ・ブランとセイベル4986の交配種でフルーツフレーバーの香り高いアイスワインのヴィダル(VIDAL)は有名です。
3-2


【チリ】
近年、外国からの投資で、ヨーロッパ系のぶどう品種を用いた近代的な醸造を行い、質の良いワインを生産しています。日本の輸入量も第5位となっており、リーズナブルな値段の割に質の良いワインとして人気が出ています。多くの最良質のぶどう畑はアコンガグア川流域とマイポ川流域に集まっています。
チリは、夏季は乾燥しており、また、太平洋とアンデス山脈などで隔離された地理的条件からフィロキセラの害虫による被害がありませんでした。
また、パイスというチリの伝統的な黒ブドウの品種がチリのワイン品種としては特徴的であり、良く知られていますが、カリフォルニアの“ミッション”種などとほぼ同じといわれています。
3-3
カーサ・ラポストールのメルローはチリのペトリュスとも呼ばれています。その理由はミシェル・ローランによるコンサルタントを受けているからです。彼のプロデュースを受けるのは南半球ではここが唯一のワイナリーです。北半球でぶどう畑が休みになる冬の季節に南半球で彼がここのワイナリーのプロデュースをしている訳なのです。
ミシェル・ローランのプロデュースにより、凝縮した、ブラックベリーやチョコレートとオーク香りを持つ豊かな味わいのワインが醸造されているこのワインは赤身のお肉や熟成したチーズに良く合います。

【オーストラリア】
1788年に英国からの移民がシドニーに到着しました。ケープタウンとリオデジャネイロからブドウの木が持ち込まれて、ワイン用ブドウの栽培とワイン造りが始まったとされています。まずハンターヴァレーに最初の本格的ブドウ園が開設され、1830年代にはヴィクトリアにスイス人が、バロッサバレーにドイツ人が、19世紀末からは西オーストラリアに東欧ユーゴ系の人たちが、内陸部にイタリア人が移住してそれぞれのワイン産業の基礎を作ったと言われています。
土壌は、水はけの良い石灰岩質で、主な白ぶどう品種は、シャルドネ、セミヨン、リースリング、主な黒ぶどう品種は、シラーズ、カベルネ・ソーヴィニヨンです。
オーストラリアワインの特色の一つとして、ヨーロッパの常識に捉われず、上記の品種を産地の組み合わせなどに関係なく、自由に配合することが行われています。オーストラリアワインの中には、とんでもなく美味しい発見があるのは、そんな自由な組み合わせによることもあるのではないでしょうか。
また、オーストラリアのワインビジネスの特徴として、80%以上が10の大企業グループによって運営されているという事実です。たとえば、”サウスコープ“、”ミルダラ・ブラス“、”aロズベリーワイングループ“などが挙げられます。
3-4
オーストラリアワインの最高峰、ペンフォールド<グランジ>はオーストラリアを代表する最高級品。深く濃いルビー色で、ブルーベリーなど柑橘系の香りの中に、ナツメグなどのスパイスの香り。 黒い果実の濃厚な味わいを柔らかなタンニンが包みオーク樽がそれらを融合しています。数十年にわたる寿命の長いワインです。
3-5
サウスオーストラリア州バロッサバレーで生産されたシラーズ100パーセントのこのワインは、ブラックベリーの香りに溢れ、質感もよく、豪華な深みがあるリッチなワインです。スケールが大きく非常にバランスが良いこのクラシックな南オーストラリアワインは10-15年経つ頃が飲み頃です。

【ニュージーランド】
ニュージーランドにワイン用のブドウ畑が作られたのは、1835年でしたが、近代的なワイン生産は何と1973年以降になってからです。
しかしながら、いくつかの試験農場もありますし、世界に先駆け、核心的な栽培技術がいくつも開発されています。
ほとんど(85%)のぶどう栽培地はマールボロ、ホークス・ベイ、ギズボーンに集中しています。主な白ぶどう品種はソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、主な黒ぶどう品種はピノ・ノワール、メルロです。
3-6
Framingham Marlborough Sauvignon Blanc 2005(フラミンガム・マールボロー・ソーヴィニョン・ブラン)
深い重みが感じられるマールボローのソーヴィニョン・ブラン。トロピカルフルーツの香りが素晴らしいです。アメリカのワイン雑誌、ワイン・スペクテイターでもかなり高い評価を受けており、魅力的なアロマを放つボディーのしっかりとした白ワインです。魚料理、和食に合います。

【アフリカ】
ほとんどのぶどう栽培地は西ケープ州の沿岸部に近い場所にある。主な白ぶどう品種はスティーン(=シュナン・ブラン)やクルーシェン。主な黒ぶどう品種はカベルネ・ソーヴィニヨン、シラーズ、ピノ・タージュです。ピノ・タージュとはピノ・ノワールとサンソーの交配種で、軽いタイプからアルコール分が高くタンニンのしっかりしたタイプまで、幅広いタイプのワインが造られます。
3-7
Simonsig Pinotage(シモンシッヒ・ピノタージュ)
ステレンボッシュで生産された赤ワインです。アフリカ独特のピノタ-ジュ種100%の上品なワインです。口当たりがよく、ぶどうの甘みがあり飲みやすいです。 こってりした牛肉料理、の他、サバの味噌煮などとも合うワインです。

【最後に】
最初、このワインの記事を書くお話しを頂いた時には、私の良く行くお店で実際に撮影をしながら、ワインバーのお店からのお薦めワインなどの記事を書くつもりでおりました。
また、実際に、友人と一緒に隠れ家の様なワインバーやイタリアンなどに取材に行ったのですが・・・・。

いつも、撮影の許可までとっておきながら、途中で本当に酔ってしまい、クラクラしながら帰ってきてしまう、という失態ばかりで、本当の取材が実行できずに終わったことばかり。
本当に「トホホ」な私であります。
したがって、本当に面白い記事が提供できずに終わってしまったことが残念でたまりません。

次回は、しっかり者の私の友人を連れて取材に行き、必ずや面白い訪問記を書きたいと思います。そんな機会がありましたら、また、宜しくお願いいたします。
長い間、本当に拙い文章をお読み頂き、ありがとうございました。これから、取材に付き合ってくださるワイン仲間になって下さる方もいらっしゃいましたら、是非、宜しくお願いいたします。

久門 保子