ソムリエの資格も持つ久門保子先生(弁理士)が“華麗なるワインの世界へご案内いたします。
「本当にソムリエなのかあやしい?」と回りから疑惑の目で見られつつ、そして勉強不足なのも自認しつつ・・・密かにワインを愛して止まない、そんな私です。
でも、少しでもワインの楽しさを分かち合える「ワイン仲間」ができれば・・・との祈りをこめて、ここにワインのコラムを3回ほど書かせて頂くことにします。どうぞ宜しくお願い致します。
■久門 保子 先生
久門特許事務所商標担当弁理士
日本ソムリエ協会ソムリエ
第2回 イタリア・ドイツ・スペイン編
フランス料理も良いのですが、美味しい魚やイカ・タコの本来の味を活かしたお料理が楽しめるイタリアンは日本人にはさらに受け入れ易いのではないでしょうか。
私も、イタリアンに行ってイカのマリネやボンゴレなどでワインを楽しむのが好きです。第2回目は、そんな「イタリアン」に行った時にタコのマリネやボンゴレに合うイタリアワイン。このところ流行りつつあるスペイン料理店に行った時にパエリアやオムレツをつまみながら楽しむ濃くのあるスペインワイン、タイトルだけで実質の伴わない独文科出身の私がお薦めする?ドイツワインなどについて書かせていただきたいと思います。
実は、私がソムリエを受けた年、イタリアワインに関する突っ込んだ問題が多く出ました。ところが、私はフランスワインとスペインワイン、ニューワールドばかり勉強しており(情けない言い訳です)、イタリアワインが出たら自滅・・・という状態でしたので、一時試験の解答時間が終わった後、正直、泣きました。
あまりのふがいなさに。自分の勉強不足に。頭の悪さに・・・。
そんな状態だったのですが、イタリア料理が好きでラテン系の私にとって、イタリアワインは日々好きになりつつあるワインでもあります。
また、作り手の情熱的な民族性の影響を受けているのだと思いますが、酷があっていつも強烈な印象的を残してくれるスペインワインにも何故か惹かれてしまうのです。
【ドイツ】
ぶどうの栽培地はドイツ南部、主にライン川とその支流の周辺に集まり、世界のぶどう栽培地の中でも北限に近いのではないでしょうか。
主要なぶどう品種は、リースリング、ミュラー・トゥルガウ、シルヴァナーなどがあります。「ドイツワインは甘いから・・・ちょっと・・・」と苦手意識を持たれている方もいらっしゃる様ですが、このところドイツワインでも美味しい辛口ワインがございます。ドイツの辛口ワインを選ぶ際には、中・上級辛口ワインcategoryの「CLASSIC」、または、辛口ワインの最上級,category「SELECTION」を選んでみるのは如何でしょうか。
「ヘイシェ・ベルクシュトラーセ・リースリングクラシック」(2001)
エステート・マネージャー・オブ・ザ・イヤー、即ちドイツ上位生産者top100の生産者に14回も選ばれているハインリッヒ・ヒーレンブランド氏の作るクラシックワインで、甘いドイツワインのイメージを覆す様なボディ豊かで柔らかな口当たりの辛口ワインです。ここにおいて時代の流れにより辛口ワインの比率が増えているそうです。このワインはドイツワインとはいえ、和食にも合う美味しいワインです。
【イタリア】
イタリアは、フランスと並ぶワイン生産国で、北緯37度〜47度のほぼイタリア全土でぶどうが栽培されています。
気候、土壌、ぶどうの品種は多様で、それぞれの地方により特徴のあるワインが作られています。
ちなみに、イタリアは、ワイン輸出量は世界第1位、ワイン消費量は世界第2位、ワイン栽培面積が世界第3位であります。 皆様の予想を覆す健闘ぶりなのではないでしょうか。
【ピエモンテ州】
「バルバレスコ・ヴィニェート・スタルデリ1996」
ピエモンテ州の「バローロ」「バルバレスコ」は、よく知られていますので、ご存じだと思います。上のワインはとても有名な生産者ジョルジョ・リヴェッティ氏のバルバレスコワインですが、このワイナリーは2000年にはバローロも取得したので、今後より一層素晴らしいワインが生産されるのではないでしょうか。
【トスカーナ州】
トスカーナ州のワインでは、キャンティや、キャンティクラシコが比較的良く知られていますが、ブルネロやヴェルナッチャ、ボルゲリなど美味しい赤ワインが色々とあります。
「ピアン・デッロリーノ:ブルネロ・ディ・モンタルチーノ・リゼルバ2001」
葡萄を破砕後にプレス機にかけず、葡萄の重さだけで自然に流れ出す搾汁100%!!最も高濃度の果汁で作られるワインです。この様な製法により果皮のエグミ等のネガティブな部分のない美味しいワインです。
「ラ・フィオリータ:ブルネロ・ディ・モンタルチーノ・リゼルバ2001」
有名な醸造家ロベルト・チプレッソと元レーサーのティツィアーノ・シヴィエロにより設立されたワイナリーのワインです。凝縮したワインですが、強く濃いスタイルというより全体にしなやかな印象で、果実感も綺麗でバランスが良く、誰が飲んでも美味しいワインです。
【スペイン】
ぶどうの栽培面積は、なんと世界最大・・・フランスやイタリアに次ぐワイン生産国です。
ワインの生産量は中央部のラ・マンチャ地方(主に白ワインが生産されます)が最も多いのですが、北部のリオハやリベラ・デル・ドゥエロ(主に赤ワイン)と、南部のアンダルシア地方(シェリーの生産地)や北東部(スパークリングの「カバ」などが有名です。
美味しいワインと美味しいパエリアをお楽しみになるためには、赤坂の「
ロス・プラトス」などいかがでしょう。
「ティント・ペスケラ・クリアンサ2004」
スペインの「ペスケラ」はとても有名なワインですが、エンジニアとして活躍していたアレハンドロ・フェルナンデスのワインは、1982年にリベラ・デル・ドゥエロの原産地呼称が認められたのを期に一気に注目を集め、ロバート・パーカーにより「スペインのぺトリュス」と絶賛されて高い評価を獲得しました。濃厚で強烈なリベラデルドゥエロ特有の味わいのワインです。
【ポルトガル】
ぶどう品種は多岐にわたり、ほとんどのワインはブレンドしてつくられます。生産量は少ないのですが、シェリーと並ぶ世界三大酒精強化ワイン、「ポート」と「マディラ」が造られています。
眠れない夜、枕もとの明かりで本など読みながら「ポートワイン」を寝酒に如何でしょう。
【スイス】
畑の多くは標高の高い急斜面にあり、生産量を増やすためのあらゆる努力がなされています。ほとんどが白ワイン(シャスラー種)ですが、南東部では赤ワインも生産されています。
実はスイスのワインは余り国外に輸出されていないため、意外と貴重です。スイスに出張などにいらした際には(現在機内持ち込みは禁止されており、丁寧にパッキングしてスーツケースに入れる必要がありますが、)是非お土産にお持ち帰り下さい。日本に入る際の税金はどんなに高価なワインでも一律に一本200円です。美味しいスイスワインのお土産なら、「どんだけ〜」と感謝されることでしょう。
【ハンガリー】
生産地は、ドナウ川北東地域(トカイ・ヘジャリアやエゲルなど)、ドナウ川東部(グレート・プレイン)、ドナウ川西部(バラトン湖周辺)に大きく分けられる。特にトカイの甘口ワインは有名です。)実は、たま〜に飲むトカイワインは「サイコーです」